インパクト重視の動画で、首都圏の子育て層に効果的にリーチできました
埼玉県庁の取組:官民連携での動画制作及び鉄道車両内での動画放映、記事掲載による移住先としての認知拡大
埼玉県 企画財政部 地域政策課 地域振興担当
担当:今井さま
――今回の取組の背景について教えてください。
今井さま
埼玉県は県全体だと人口が増加していますが、県内63の市町村のうち半分以上で人口が減少しています。
将来に向けて本県の活力を維持するためには、県全体で移住促進に取り組む必要があると考え、今回KIDSNA STYLEと連携し移住先としての埼玉県のPRを実施することになりました。
実際に制作した動画記事
――なぜKIDSNA STYLEと連携した取組を実施されたのでしょうか。
埼玉県では、子育て世代の方に移住してきてほしいということ、また、県外でも特に首都圏に住む方を対象に情報発信をしたいという理由から、KIDSNA STYLEと連携した取組を実施することになりました。
――動画の企画から完成までのご感想について教えてください。
移住というと、豊かな自然に包まれたスローライフといったイメージが一般的で、実際にそのような移住PR動画を多く目にします。そのような中、KIDSNA STYLEさんから「ありふれた移住PR動画ではなく、インパクト大の作品で埼玉をアピールしたい!」という御提案をいただいて完成したのが今回の動画です。
仕上がった動画を見て感じたのは「さすが民間の発想」ということです。
我々だけではこのようなテイストの動画は制作できなかったと思います。斬新なテイストだったので、どんな反響がくるか実は内心ドキドキしていました(笑)
事前に子育て世代を対象に移住をテーマに座談会を開催していたため、実際の子育て層のニーズを動画制作に活かすことができたのではないかと考えています。
「スマートスピーカー」編_ショートバージョン
「占い」編_ショートバージョン
――実際にどのような反響がありましたか。
県庁内では「今までにない取組」「若い世代には面白がってもらえそう」という好意的な意見が多く、安心しました(笑)
イベントや車両内での動画放映については直接感想をお伺いする機会がないので把握はできていません(*)。ですが、動画を鉄道車両内で放映したことで通勤者など多くの人にアピールができ、当初の課題であった「県外への情報発信」をクリアできたと感じています。
動画放映だけの効果と言い切ることはできませんが、有楽町にある埼玉県移住総合相談窓口「住むなら埼玉」移住サポートセンターでの相談数は540人(令和3年度)から874人(令和4年度)に伸びています。
(*)KIDSNA STYLEによるヒアリングでは「車両内で見かけ、インパクトがあったので印象に残っている」「独特の世界観のアニメーションで、つい最後まで視聴した」などの感想が寄せられた。
――今後、埼玉への移住促進としてどのようなアピールをしていきたいですか。
埼玉県は、豊かな自然に囲まれている一方で、交通網がとても発達していて大変便利で暮らしやすい場所です。
通勤や買い物に便利なだけでなく、子育て層に向けては通学の利便性もアピールしていきたいです。
子どもが小さいうちは地域の保育園や幼稚園、小学校に通い、中学校や高校では首都圏の学校を選びたいと考えているご家庭もあるかと思います。
埼玉県であれば自宅から通える教育機関の選択肢が多く、都内の大学に自宅から通うこともできます。
子育て環境には市町村によって特色があり、中には少人数保育で子どもが興味をいだいたことに深く取り組めるような環境を整えた保育施設もあります。
子育て層にはぜひそういった教育面にも興味を持っていただき、「住むなら埼玉」移住サポートセンターや移住ポータルサイト「住むなら、埼玉」にアクセスしていただけたら嬉しいです。